Microsoft 365 E5とは
おはようございます。おかしん@okash1nです。
私は仮想企業の仮想社内システムをプレゼンするイベント「リーグオブ情シス」を運営しているのですが、私自身もスタートアップを立ち上げるなら社内システムどうしようかなーとかよく考えます。
リーグオブ情シスの過去のイベントの中でもとりわけ人気が高いのがMicrosoftのMicrosoft 365 E5です。
それもそのはずで、Microsoft 365 E5には以下が全て含まれてます。
- MS Office
- ストレージ(無制限)
- Onedrive
- Sharepoint
- ドキュメント管理
- Sharepoint
- 社内コミュニケーション
- Teams
- 電話システム(Teams統合)
- メール
- Outlook
- IdP(IDaaS)
- Azure AD Premium P2
- MDM
- Microsoft Intune
- セキュリティ
- Microsoft EMS E5に含まれているものすべて
- EPP, EDR
- Microsoft Defender for Endpoint
- SIEM
- DLP
- etc...
- OS
- Windows 10 Enterprise E5
- BIツール
- Power BI
- ライブ配信・動画プラットフォーム
- Microsoft Stream
- タスク管理
- Planner
- To Do
- ローコード開発
- Microsoft Power Apps
- 自動化
- Microsoft Power Automate(コネクタに制限アリ)
他にも色々含まれています(詳細はこちら)。これだけ含まれて年間契約の場合一人あたり月額6,200円です。一人あたり月額6200円と聞くと高いと思われるかもしれませんが、例えばスタートアップでよく有りそうな以下のような構成を考えてみましょう
- Microsoft 365 Apps for Business:900円
- Word, Excel, Powerpointなど基本的なOfficeアプリが入っている
- Google Workplace Business Standard:1360円
- 一人あたり2TBのストレージ込
- Slack Standard:850円
- SAML/SSO出来ません
- Confluence:1190円
- Jira:1670円
ここで約6000円くらいです。
先日書いた「なぜWebサービスの選定においてSAML/SSOが重要なのか」という記事においてもSAML/SSOの重要性をとことん説明しましたが、SlackをSAML/SSO対応させようと思ったら追加で700円かかります。
他にもEDRは?MDMは?電話は?などなど色々考えていくとどんどんコストは大きくなっていきます。軽く一人あたり1万円近くかかるでしょう。
さらに金銭的コストだけではなく、いろんなベンダーのサービスを使うとそのサービス間連携を作り込むのも大変ですし、構築・保守コストも膨大になります。購買やライセンスの更新、請求書処理、予算管理などの手間も馬鹿になりません。
その点、ベンダーロックインしてしまうことにはなりますが、Microsoft 365 E5に寄せていれば連携も最初から用意されたものが多く、何より従業員はいろんなツールを行ったり来たりする必要が無いので、社内でいろんなコミュニケーションロスや無駄は減るでしょう。
結論から言うとMicrosoft 365 E5に寄せて月額6,200円払うことは、個別のWebサービスを導入することに比べると工数的にも金銭的にもかなり安く付くのです。個別のサービスの手触りよりも全体最適を意識するとMicrosoft 365 E5は世の中の情シスが取りうる最高の選択肢の一つなのです。
とはいえ、スタートアップで一人あたり月額6,200円のサービスを入れるとなるとちょっと二の足を踏んでしまうものです。
その気持よーくわかります。月額500円や月額900円のサービスのなんと稟議の上げやすいことか。
でもそれは「逃げ」では無いかと思います。
小さなSaaSをたくさん導入して、組織や従業員に対して見えないロスをたくさん生み出し、合計したコストも大きくなってしまうのは情報システムを司る者としてどうなのでしょう?私はいろんな部門の現場における「使いやすさ」とか「運用に乗るか」とかそういったことに負けずに、全体最適を考えて覚悟を決めて大きなサービスを導入して浸透させられる情シスこそがかっこいいと思ってますし、そういった情シスが増えることが日本を良くしていくと信じてます。
Microsoft 365 E5はいいゾ。